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エルトゥールル ~串本・トルコ友情物語~

むかし、異国から訪れた賓客の困難に、献身的に尽くした串本町の人々の“ある行い”が奇跡のお話の始まりとなりました。

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明治23年(1890年)オスマン帝国の親善使節団600余名を乗せた軍艦エルトゥールル号が、明治天皇への拝謁を終え帰国する途中、串本町大島沖で座礁し、日本の海難史最大の事故になりました。

暴風雨の吹き荒れる夜の海に真っ先に救援活動を行ったのが旧大島村樫野の人々でした。
献身的に介護にあたり、奇跡的に69名の命を救出しました。
トルコでは、この恩に国中が感動し、この出来事を小学校の教科書に載せ、後世に語り継がれてきました。

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トルコの恩送り。

約100年後の1985年イラン・イラク戦争時、日本人200人以上がイランに取り残されていました。
トルコ政府は2機の救援機を飛ばし、自国民よりも、日本人を優先的に救出してくれました。

現地に残されていたトルコ人も恩を返す時だと協力して日本人を助け、自らは危険な陸路を1週間もかけて帰国しました。

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両国民はこの絆を紡ぎ続け、その後の災害や困難には、いち早くお互い助け合い、友情と友好関係が続いています。

トルコと日本の友好の証として、また国際的な友愛の精神を広く伝えることを目的としてこの地にトルコ軍艦遭難慰霊碑とトルコ記念館が建立されています。

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